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2016年01月07日

その十、時間ではなく“調子を合わせる”が島のリズム

次にお邪魔したのは、あまみエフエム「ディ!ウェイヴ」。島人に楽しい時間を届けてくれるエフエム局のみなさんが思う『島時間』とは、果たしてどんなものでしょうか。


▪︎時間・約束で束縛しない安心感


まず琴音は、屋仁川通りにある「あまみエフエム」メインスタジオで代表理事、兼放送局長の麓憲吾さんにお会いしました。島の哲学者とも呼ばれる憲吾さんは、また違った視点からの『シマ時間』を語ってくださいましたよ。

その十、時間ではなく“調子を合わせる”が島のリズム

「いわゆる『シマ時間』っていうと、時間にルーズという悪い印象だと思います。でも、ちょっとの遅れを許せないっていうのは心が狭い感じだよね。

もともと狭い集落でみんな同じことをするから、時間という概念が強くないのかもしれない。
「明日は5時集合!」って聞いたら……よしわかった。情報共有できた。と安心感が大きくて。で、実際の時間には遅れても構わないってところがあるじゃないかな。」

シマ時間は、集落の生活が色濃く反映されたものともいえそうですね。

その十、時間ではなく“調子を合わせる”が島のリズム

「約束ばかりの緊張感がないっていうのもシマ時間の特徴じゃないかな。時間という制約をつけてしまうと、楽しくなくなることが多いんだよね。

例えば高校の頃、放課後にバンドの練習をするのが楽しかった。後で集まってやろうみたいに言えば、自然と集まって練習できたんだ。
でも社会人になって東京に行き、2週間後の○時から○時に!とか決めると……途端につまらなくなるんだよ。

時間が合っても調子が合ってないんだよね。島では時間を合わすというよりも、調子を合わせることが大切。
悪く言えば甘え、よくいえば安心な関係を保つということになるんじゃないかな。それがうまくいけば助け合いにつながると思うよ。」





▪︎島時間流で飲めばいつまでも盛り上がる!?

次は、末広市場ディ!放送所にお邪魔して、人気パーソナリティの渡陽子さんにお話を聞きました。

その十、時間ではなく“調子を合わせる”が島のリズム
その十、時間ではなく“調子を合わせる”が島のリズム


「やっぱりシマ時間っちいえば遅れてくること。飲み会でも同窓会やっても、みーんなバラバラくるんですよね。
で、誰か来るたびに乾杯するんですよ。だから結局、10回くらい乾杯することになります。
でも、そうやって徐々に盛り上がっていく感じが楽しいんです。「あいつシマ時間だからむかつくー」とはならないですね。
いつ来てもウエルカムムード!●●が来たから乾杯するかー!!っち感じですね。

遅れて来る人も、「あ、ゴメン」でおしまい。本気で悪いと思っていないんですよ。
Iターンで島に来た人なんかも、気づけばシマ時間になってますよね。
飲みだったら、2~3時間の遅れは余裕でOK!」

遅れてくる人がいるから、逆にその場が盛り上がる。遅れる人も迎える人も、こだわりなく笑顔っていうのが楽しくていいですね。

その十、時間ではなく“調子を合わせる”が島のリズム

「やっぱり、内地と比べて島は時間の流れ方が違うと思いますよ。内地はどうしても時間の制限が多いじゃなですか。電車とか、約束ごととか。私はそれが、どうしてもストレスになってましたね。
島に戻ると、自分のペースに戻れて、ほっとするんです。」











ライター:泥ぬ マコ(どろぬ・まこ)


その十、時間ではなく“調子を合わせる”が島のリズムフリーランスのライター・編集者。
取材・記事作成・編集の他にも企画・構成・LP作成などWEBや紙媒体で仕事しています。
泥ぬマコ運営ブログ→泥ろぐ http://doronumako.com/




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Posted by あまみのシマ時間キット at 10:51│Comments(0)シマッチュそれぞれの島時間
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