2016年01月03日
その六、山へ潜入!くび木採り名人・泉さん

島時間を通して、失恋の傷を癒された琴音。
みんなにもこの幸せな時間を味わってもらうべく『あまみのシマ時間キット』を計画しました。

セットに入れるための「くび木」「豆と黒糖」「コースター」を探す旅、そしてシマ時間を探す旅のスタートです。

まずはくび木を手に入れよう!
そう思い立ったものの、どこに生えているのか、どんな木なのかわかりません。
そこで、くび木名人にぷち弟子入りすることになりました。

師匠は泉農園の泉一成さん。東京では長年コンクリートを流す仕事に携わり、レインボーブリッジも手掛けていたんだとか。
4年前、奄美大島にUターンして農業を始めました。最初の頃は個人で楽しむためにやっていたところ評判がよく、販売もするようになったといいます。「たんかん」「くび木」「たらの木」「自然卵・上戸養鶏もみじたま」などを取扱い、くび木は東京の居酒屋にも卸しているそうです。
奄美大島では、昔からくび木を漢方のように生活の中に取り入れてきました。熱く沸騰させて熱冷ましに使ったり、破傷風の予防に用いたりしてきたそうです。
「毎日くび木を飲んでいるから、風邪や頭痛なんかは全くないね」
と笑顔の泉さん。
それではいざ、くび木採りへ!


本当にここであってる?道なき道をずんずん進む泉さんを琴音は必死に追いかけます。気を抜くと落っこちちゃいそうな状況。なかなかハードな体験です。
草木を分け入ってガサゴソ進むと……


「これがくび木じゃやー」
と、立ち止まる泉さん。

手持ちののこぎりで切っていきます。

切り口は、ものすごいネバネバ!
なんだかとっても……体によさそうな感じがしますよね。
さぁ、切ったくび木を担いで下山です。



師匠、なんだかとってもカッコイイ!
無事にくび木を手に入れて浮かれる琴音


山から切り出したくび木は、手斧で小さくバラして乾燥。
これをネットに入れ小分けにして、スーパーなどで販売しているのです。
「くび木採りさせてもらって、ありがとうございました!」
「はいはい、じゃあねーー」

かわいいワンコと一緒に、見えなくなるまでお見送りしてもらいました。
すぐそこに大自然があり、その恩恵を受ける。もしかしたら、それもシマ時間のひとつといえるかもしれませんね。
次回、「奄美の生き字引 さた豆作り名人・福崎さん」へ続く。 >>>
ライター:泥ぬ マコ(どろぬ・まこ)

取材・記事作成・編集の他にも企画・構成・LP作成などWEBや紙媒体で仕事しています。
泥ぬマコ運営ブログ→泥ろぐ http://doronumako.com/
Posted by あまみのシマ時間キット at 12:00│Comments(0)
│のんびり、ゆっくり、癒しのとき。島時間を訪ねて